10年ぶりのハウステンボス – 昼から夜へと変わりゆく魔法の瞬間

Nest

10年の時を経て、再び

5月のある日、10年ぶりに長崎県佐世保市にあるハウステンボスを訪れました。前回訪問したのがいつだったか正確には覚えていないのですが、あの美しいオランダの街並みと運河の記憶は今でも鮮明に残っています。

10年という歳月は長いようで短く、自分自身の変化と共に、この場所がどう映るのか楽しみでもあり、10年前は独り身でしたが、今は妻と子供が出来て環境の変化で少し緊張もしていました。


午後3時、園内へ

入園したのは午後3時頃。程よい人出で落ち着いた雰囲気でした。久しぶりに見るヨーロッパ風の街並みは、記憶の中にあったものと変わらず美しく、同時に新しい発見もありそうな予感がしていました。


空から見る園内の美しさ – 観覧車体験

まず向かったのは観覧車でした。園内全体を見渡してみたいという想いと、10年前の記憶と現在の風景を重ね合わせたいという気持ちからです。

ゆっくりと上昇していくゴンドラの中から見えたのは、整然と配置されたオランダ風の建物群と美しい運河、そして緑豊かな庭園でした。上空から見ると、園内がいかに計算された美しさで設計されているかがよく分かります。

頂上付近では、遠くに佐世保の街並みも見え、ハウステンボスという小さなヨーロッパが日本の風景の中にぽつんと存在している不思議な感覚を味わいました。


海のファンタジアで冒険気分

観覧車を降りた後は、海のファンタジアへ。これは10年前にはなかったアトラクションだったので、新鮮な気持ちで楽しむことができました。ミッフィーちゃんの特別仕様のバスで移動します。

海をテーマにしたファンタジックな世界観の中で、まるで海底探検をしているような体験ができ、大人になった今でも十分にワクワクできる内容でした。技術の進歩を感じつつ、純粋に楽しむ心は変わらないものだと実感しました。

影に映る私たちの顔に魚のホログラフィがつけられました。


カナルクルーズ – 運河から見る特別な景色

そして今回の訪問でもっとも印象的だったのが、カナルクルーズでした。園内を縫うように流れる運河をゆっくりとクルーズしながら、水面から見上げる建物群は格別の美しさでした。

船上から見る風景は歩いて見るのとは全く違い、まさに本物のヨーロッパの運河都市を旅している気分になりました。


魔法の瞬間 – 昼から夜への変化

カナルクルーズを楽しんでいる間に、徐々に日が傾き始めました。そして、まさにその瞬間から園内の表情が劇的に変わり始めたのです。

最初は建物の輪郭を縁取るように、そして次第に街全体を包み込むように、無数のライトが点灯していきます。昼間の優雅で落ち着いた美しさから、一転して幻想的で煌びやかな夜の世界へ。

運河に映る光、石畳に落ちる街灯の陰影、建物一つ一つを美しく照らし出すイルミネーション。まさに魔法にかかったような変化でした。


10年という時間が教えてくれたこと

10年前に見た風景と今回見た風景。基本的な美しさは変わらないものの、自分自身の感じ方や見るポイントが明らかに変化していることに気づきました。

若い頃は単純に「きれい」「楽しい」という感想だったものが、今回は建物の細部へのこだわりや、空間全体のデザインコンセプト、そして昼と夜で全く異なる表情を見せる演出の巧みさまで感じ取れるようになっていました。

これもまた、一つの「良い年の取り方」なのかもしれません。同じ場所でも、時間を経ることでより深く、より多角的に楽しめるようになる。そんな発見がありました。


おわりに

ハウステンボスの一日は、昼間の優雅な美しさから夜の幻想的な煌めきまで、まさに時間と共に変化していく美しさを存分に味わえる体験でした。

10年ぶりの訪問でしたが、また近いうちに季節を変えて訪れてみたいと思います。今度は春の花々が咲く時期や、秋の落ち着いた色合いの中でのライトアップも見てみたいですね。

時間と共に変化する美しさ。それは私が愛用している道具たちと同じように、ハウステンボスにもしっかりと息づいていました。

最後に愛車スペーシアとハウステンボスです。


Tototo
経年変化を愛する道具好き


今回の訪問データ

  • 訪問日:2025年5月某日
  • 滞在時間:午後3時〜夜(約5時間)
  • 天候:晴れ
  • おすすめ時間帯:夕方から夜にかけてのライトアップタイムは必見

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