私の靴選びの哲学
靴は毎日履くものだからこそ、慎重に選びたい。私が所有している靴は仕事用も含めて10足程度ですが、オフ専用のものはあってもオン専用のものはなくオフと兼用のもので今は揃えています。
かっちりスーツの時はレッドウィング9087ミルワンを選びます。(こちらはまた別の記事でご紹介します)カジュアルにも合わせられる汎用性の高さ、そして何より長く付き合える品質の高さ。そんな基準で選んでいくと、自然とレッドウィングが中心のコレクションになりました。というより学生の時からレッドウィング好きでした。社会人になってから7~8年は紳士服店などで売られている一般的な革靴を仕事で履いていました。ある時を境に日常で一番靴を履いているのは仕事の時なのに、あまり靴のエイジングが楽しめないのはもったいないと思うようになり、仕事で履けそうなワークブーツがあるじゃないかとまずはレッドウィング101ポストマンに行き着きました。

新品のポストマン。引用元:楽天市場
2020年4月、新たな相棒との出会い
この101ポストマンオックスフォードを迎えたのは、2020年4月のことでした。当時はまだ新型コロナの影響が始まったばかりで、働き方や生活スタイルが大きく変わろうとしていた時期です。
そんな不安定な時代だからこそ、長く付き合える確かなものを求めていました。レッドウィングの101は、その名の通り郵便配達員のために開発されたワークシューズ。機能性と耐久性、そして上品さを兼ね備えた一足として定評があります。
購入時は4万円弱程度でしたが、今は値上がりして新品だと5万は超えるようですね。

2025年8月現在の私のポストマンです。サイズは身長160㎝の私はUS7(25㎝)で丁度よくはけています。
使用頻度とシーン
- 平日の外回り営業:クライアント訪問から街歩きまで
- 休日のカジュアル:買い物やちょっとした外出
- 使用頻度:週に3〜4回程度のヘビーローテーション
なぜこの靴がヘビーローテーションなのか
理由は単純です。圧倒的に歩きやすいから。
「誰でも言っていることではある」と自分でも思うのですが、特に外回りの営業で長時間歩き回っていた時期には、この靴の真価を実感しました。最初は硬く感じたレザーも、使い込むうちに足の形に馴染み、まさに「自分だけの靴」へと変化していきました。
朝履いて夕方まで歩き回っても疲れにくく、足の形にぴったりとフィットする感覚は、既製靴でありながらオーダーメイドのような快適さを提供してくれます。

5年間で現れた変化
レザーの経年変化
最初は均一だったブラックレザーも、5年の歳月を経て深みのある表情に変化しました。特に履き皺の部分は、使い手の歩き方や足の形を物語る独特な表情を見せています。
ソールの摩耗状況
アウトソールはクレープソールの特性を活かし、グリップ力を保ちながら少しずつ摩耗が進んでいます。まだ交換のタイミングではありませんが、あと少し減ってきたらソール交換を検討したいと思っています。
最近のメンテナンス記録
先日、かかと部分のライニングに補修を入れました。本来は毎回靴紐を解いて履き口を広げて脱ぎ履きをすべきですが、ずぼらな私はそのままやってしまいます。日本はどうしても靴を脱ぐ機会が多いですので1年もするうちに摩耗がすすんできました。幸い知人に靴の修理(作成から出来る職人レベル)ができる方がおり、補修をお願いしました。おかげで、見た目もすっきりし、まだまだ現役で活躍してくれそうです。

Before 革がはがれていました。

補修プラン。

After キレイに仕上げてもらいました。
レッドウィングという選択の意味
なぜレッドウィングなのか。それは単純に「修理して長く使える靴」だからです。
使い捨ての時代において、修理しながら長く使い続けられる靴は貴重な存在です。ソール交換、ライニング補修、そして日々のケアによって、10年、20年と付き合っていける。これこそが私の考える「良い年の取り方」の実践です。
オンオフ兼用の絶妙なバランス
ポストマンオックスフォードの魅力は、そのデザインの絶妙なバランスにあります。
- ビジネス:スーツにも違和感なく合わせられる上品さ
- カジュアル:デニムやカジュアルパンツとの相性も抜群
- 機能性:2~3時間ウォーキングしましたが疲れにくい履き心地
まさに「1足で2役」を果たしてくれる優秀な相棒です。
靴との付き合い方
良い靴との付き合い方は、良い人間関係と似ているかもしれません。
- 日々のケア:使用後のブラッシング、定期的なクリーム塗布
- 適度な休息:連続使用を避け、ローテーションで休ませる
- 必要な時の手当て:補修やメンテナンスを惜しまない
- 長期的な視点:一時的な不調に惑わされない
そして何より、共に過ごした時間を大切にすること。この101と歩いた道のり、訪れた場所、過ごした時間は、靴に刻まれた履き皺や摩耗と共に、私の記憶にも深く刻まれています。
Tototo
経年変化を愛する道具好き
今回の靴データ
- ブランド:レッドウィング(RED WING)
- モデル:101 ポストマンオックスフォード
- 使用開始:2020年4月
- 使用期間:約5年
- 主な補修履歴:かかとライニング補修(2025年)
- 次回メンテナンス予定:アウトソール交換
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